汚染水に含まれるZr, Nb, Moの分離法の開発
日本分析化学会関東支部第11回茨城地区分析技術交流会
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- 開催年月日
- 2014年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所で発生している汚染水を処理することにより、ゼオライトなどの二次廃棄物が発生する。その処理処分方策を検討するためには性状把握が必要であるが、二次廃棄物を直接分析することが困難であるため、水処理装置の前後から採取した水を分析し、間接的に評価を行っている。評価対象候補核種には$^{93}$Zr, $^{94}$Nb, $^{93}$Moなどが含まれており、その分析のためにはZr, NbおよびMoを$^{137}$Csなどから分離し、かつ、相互に分離する必要がある。そこで、これらの元素が陰イオンを生成しやすい性質を利用し、TEVAレジンを用いて分離する手法を考案した。まず、様々な溶液とTEVAレジンとの間でのZr, NbおよびMoの重量分配係数を求め、それをもとに分離フローを作成した。汚染水の最も厳しい条件として海水を想定し、模擬海水を用いて分離フローの妥当性を検証した。