環境試料中の$^{135}$Cs/$^{137}$Cs同位体比測定のための化学分離法開発
日本原子力学会2022年秋の大会
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- 開催年月日
- 2022年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 日立
- 国・地域
- 日本
環境試料に対して$^{134}$Cs/$^{137}$Cs放射能比を用いた起源特定が広く行われているが、$^{134}$Csの半減期は2年であり数十年後には測定が困難であるため、将来的には半減期が133万年の$^{135}$Csを利用した$^{135}$Cs/$^{137}$Cs同位体比による起源特定がより有効になると考えられる。$^{135}$Cs/$^{137}$Cs同位体比測定のためにはCsを土壌中から分離・精製する必要があるが、1Bqの$^{137}$Csは312.5fgであり、質量分析において十分定量可能な$^{137}$Csを得るには多量の土壌を処理する必要がある。そこで、これまでに開発してきたBOBCalixC6によるCs分離法の抽出時間や使用回数を最適化し、東海村で採取した1Bq/g程度の土壌試料溶解液からのCsの分離・精製に適用し、$^{135}$Cs/$^{137}$Cs同位体比測定を実施した。