2017年
品種によるスギの成長量と窒素利用様式の違い-九州産スギ5品種間の植栽後45年での比較-
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 128
- 号
- 0
- 開始ページ
- 541
- 終了ページ
- 541
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.128.0_541
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>スギ人工林の物資循環に品種が及ぼす影響を明らかにするために,九州大学宮崎演習林内に設定されたスギ品種試験地において,45年前に植栽されたクモトオシ,ヤイチ,オビアカ,メアサ,アヤスギの5品種のスギの窒素利用様式を比較した。 樹高,枝下高,胸高周囲長,樹冠上部および最下部の生葉ならびに落葉の炭素・窒素濃度,落葉前の窒素再転流率を用いて主成分分析を行った結果,第一主成分は,樹高などサイズ,成長に関する変数との相関が高く,寄与率は60%であった。また,第一主成分は,落葉の窒素濃度と正の相関,窒素の再転流率と負の相関があり,成長の遅い品種ほど窒素利用効率が高い傾向が見られた。第二主成分は,枝下高と負の相関があり,樹冠形に関与すると考えられた。また,枝下高が低い品種ほど生葉や落葉の窒素濃度が高い傾向があった。 クモトオシとヤイチの成長速度は速いが,クモトオシは枝下高が高く,樹体への窒素取り込み量はヤイチよりも少ない傾向があった。メアサとアヤスギの成長速度は遅いが,メアサは枝下高が低く,樹体への窒素取り込み量はアヤスギよりも多い傾向があった。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.128.0_541
- CiNii Articles ID : 130007021456