2017年4月 - 2020年3月
新規エルゴステロール結合両親媒性化合物の探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
真菌の細胞膜に含まれるエルゴステロールを結合させたシリカゲル(ESシリカ)を新規分離材として開発し、新規物質を探索した。ESシリカと相互作用を示す放線菌培養液に含まれる二次代謝産物をスクリーニングした結果、27化合物が新規物質と推定できた。放線菌2株が生産する新規物質を単離・構造決定した結果、ジピリマイシンBとジエトジアミドCが発見できた。ジピリマイシンBはコア骨格にジピリジン構造を有する化合物であった。ESシリカ非結合物質である類縁体ジピリマイシンAは側鎖にカルボン酸、ジピリマイシンBは側鎖にアミド基が結合した構造的違いがあった。ESシリカに結合するためアミド基が重要であることが示唆された。
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- 課題番号 : 17K08342
- 体系的課題番号 : JP17K08342