共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

古代・現代日本語における指示体系の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K00636
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

2020年度は当初予定していた、1)コーパス(国立国語研究所「日本語歴史コーパス」「現代日本語書き言葉均衡コーパス」)によるデータ収集、2)先行研究の収集とまとめ、3)研究代表者と分担者による打ち合わせを中心とし、活動を行った。新型コロナウィルスの影響により、フィールドワーク及び対面による打ち合わせは中止とした。
1)と2)については研究代表者・研究分担者が各自でデータ収集と整理を行い、3)は随時メールを用いて打ち合わせ、さらにウエブ(WEBEX)による全体打ち合わせ・研究会を開催した。全体の打ち合わせ(2021年2月15日13:30から14:00)では、今後の研究テーマと研究計画の確認と調整を行い、担当を決定した。同日の14:00から17:00には、研究分担者である堤良一氏(岡山大学)と研究代表者の岡﨑友子(東洋大学)が、共同研究である(題名)「心内の情報を指示するソ系(列)指示詞の用法について」について発表を行い、研究代表者・研究分担者による活発な議論が行われた。
なお、上代(奈良時代・万葉集)については、データの収集・整理、そして分析が終了している(上代の指示体系が明らかとなった)。さらに2020年に論文の執筆が終わっており、2021年度には公開する予定となっている。また、2020年度には上代・中古のデータの統計的な処理も進め、その結果を2021年度に共著で執筆、公開を行う予定である。
本研究課題では、現場で用いられる指示詞について調査し、データを整理・分析する予定であったが、新型コロナウィルスの影響により、被験者を集めた調査が不可能であったため、フィールドワークは全く進んでいない。新型コロナウィルスが収束後、すぐにフィールドワークを再開する予定である。ただし、国立国語研究所「話しことばコーパス」を用いた、直示用法のデータ収集は進めている。

ID情報
  • 課題番号 : 20K00636

この研究課題の成果一覧

論文

  2