2014年 - 2017年
コスモポリタニズムと秩序形成――ブリテン世界における近代的イシュー
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
本研究は、当初の課題に掲げた二つの問題のうち、主にコスモポリタニズムに注力した。海外より研究者を二名招聘してワークショップを計二度開催した他、日本18世紀学会主催のシンポジウムに研究メンバーが参加し、報告を行った。この他にも日本人のワークショップを二回、研究メンバ-による研究会を約10回組織した。
以上の活動を通じて明らかになったのは、第一に、西洋世界のコスモポリタニズムは、個人の次元、国民の次元、超国家組織の次元を持った重層的な理念だったこと、第二にこの理念は、当時の戦争や宗教対立、貿易の競争などの現実に対して、急進主義的な変化とは異なる性質の改革構想としての意味を持ったこと、である。
以上の活動を通じて明らかになったのは、第一に、西洋世界のコスモポリタニズムは、個人の次元、国民の次元、超国家組織の次元を持った重層的な理念だったこと、第二にこの理念は、当時の戦争や宗教対立、貿易の競争などの現実に対して、急進主義的な変化とは異なる性質の改革構想としての意味を持ったこと、である。
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- ID情報
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- 課題番号 : 26284113
- 体系的課題番号 : JP26284113