2021年4月 - 2025年3月
「改革時代」のイギリスに現れたトライアド―農業・科学・フィランソロピー
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、アメリカ独立からフランス革命を経て第一次選挙法改革へと至る「改革時代」のイギリスにおいて、政治社会を安定させて人々の幸福を増大するという目標の下、農業、科学、フィランソロピーが結びつくユニークな「トライアド=三つ組」が現れたことの意味を考える。専門分科が進んだ現在から見ると、結びつきを想定し難い三者が、どのような状況下で関連度を高めたのかを明らかにし、それが当時のヨーロッパで知識伝達や社会改良、さらには国家運営をめぐる議論の場で一定の存在感を保持したことを示す。
具体的には次ような手順で研究を進めている。①先行研究の検討を通じて「農業、科学、フィランソロピーのトライアド」に関する歴史的研究を進めるための新たな分析視角を構築する。②内外の研究者と意見交換の場を持つ。③三つの事例研究を通して上記トライアドの実態解明(史料研究)に取り組む。
これまでのところ、このうちの①と③を中心に研究を進めてきた。②に関しては、パンデミック対応で、21年度は所属機関が出張を原則として認めていなかったため、かなり限定的なものとならざるを得なかった。それぞれの内容は次の通りである。①:関連二次文献の調査収集を進めた。これを通じて研究の全般的背景を確認し、先行研究との関係をより明確にすることができた。③:史料データベースを利用して、電子化された当時のパンフレット等の調査(主に農業委員会関連)を行った。なお、計画していた英国の図書館等での調査は次年度以降に延期せざるを得なかった。②:e-mail等を通じて研究協力者と情報交換を行ったが、必ずしも十分ではなかった。
具体的には次ような手順で研究を進めている。①先行研究の検討を通じて「農業、科学、フィランソロピーのトライアド」に関する歴史的研究を進めるための新たな分析視角を構築する。②内外の研究者と意見交換の場を持つ。③三つの事例研究を通して上記トライアドの実態解明(史料研究)に取り組む。
これまでのところ、このうちの①と③を中心に研究を進めてきた。②に関しては、パンデミック対応で、21年度は所属機関が出張を原則として認めていなかったため、かなり限定的なものとならざるを得なかった。それぞれの内容は次の通りである。①:関連二次文献の調査収集を進めた。これを通じて研究の全般的背景を確認し、先行研究との関係をより明確にすることができた。③:史料データベースを利用して、電子化された当時のパンフレット等の調査(主に農業委員会関連)を行った。なお、計画していた英国の図書館等での調査は次年度以降に延期せざるを得なかった。②:e-mail等を通じて研究協力者と情報交換を行ったが、必ずしも十分ではなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K00944
- 体系的課題番号 : JP21K00944