2018年6月 - 2020年3月
工具の超長寿命を実現する自己潤滑性トライボロジーハードコーティングの創成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
摩擦摩耗によるエネルギー損失を低減するには、トライボロジーコーティングの耐摩耗性と低摩擦係数の両立が不可欠である。本研究では、工具の超長寿命化及びエネルギー損失低減を実現する自己潤滑性トライボロジーハードコーティングの創成を試みた。その結果、高い硬度を有するTiMoCは、摩耗酸化によるMo酸化物の自己形成潤滑により低摩擦性を示し、その摩擦摩耗特性は成膜圧力に大きく依存する事が分かった。また、その硬度は価電子濃度に依存する事が分かった。更に、(Cr,Al)酸化物について、成膜時の基板温度及び酸素ガス流量を適切に制御する事で、30GPa程度の高硬度を呈するγ相コーティングが実現できる事が分かった。
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- 課題番号 : 18K18932
- 体系的課題番号 : JP18K18932