2017年6月 - 2020年3月
iDNAによる哺乳類調査法の確立と実践
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究は、吸血動物に保持されている哺乳類の血液DNA(iDNA)を解析することで哺乳類相を調べる方法の開発・実践を目的とした。延べ110地点で合計34,091個体の吸血動物の採集を行った結果、採集効率の観点からはマダニ類が本手法に適した吸血動物であることが分かった。また、オオトゲチマダニは、シカの糞塊数と正の相関関係が認められ、マダニ類の個体数から哺乳類の個体数を推定できる可能性が示唆された。iDNA の実践においては、ニホンジカ、ニホンノウサギ、コウベモグラなどが検出される一方で、ヒトが数多く検出された。これは実際にヒトが吸血されていることに加え、実験中のコンタミネーションが疑われた。
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- 課題番号 : 17K20064
- 体系的課題番号 : JP17K20064
この研究課題の成果一覧
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論文
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Folia Biologica (Kraków) 71(4) 207-220 2023年12月29日 査読有り
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Invertebrate Systematics 37(12) 819-833 2023年12月7日 査読有り最終著者
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Parasitology 147(14) 1765-1773 2020年9月18日 査読有り筆頭著者責任著者
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ZooKeys 933 1-14 2020年5月18日 査読有り
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Journal of Natural History 53(5-6) 351-364 2019年4月23日 査読有り筆頭著者責任著者