2004年 - 2007年
農業生態資源・環境と調和した人間活動の多様性評価の比較研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
平成19年度は研究最終年度であり、とりまとめを行った。研究目的は、農業農村の多面的機能の評価、及び自然生態系の多様な環境機能評価の実証研究である。地域に賦存する多様な農業生態資源を活用した地域農業の多様な形態を、国内外の実態調査により実証的に把握した。そのもとで、農業生態資源と人間活動の調和した持続可能性をEnvironmental Economics、Ecological Economicsの手法により評価した。この目的のために、(1)農業生態資源の賦存性と交流性、(2)農業生態資源の活用による農業農村活動の多様性、(3)農業生態資源の活用による環境負荷とその対策、(4)農業生態系機能と人間活動のsustainability評価という4つの課題を設定した。
本研究の特色は農業生態資源由来の環境負荷の評価である。環境資源と人間活動の調和を図るための様々な評価指標、評価方法が開発され、実証的な発展を遂げてきた。主要な環境評価手法を理論的に解説し、実証的にまとめ、そこから示唆される環境対策、地域対策を論じた。環境調和的農業の評価を、自然循環機能を活かした物質循環の観点から行った。ここで採用した方法論は、表明選考法(CVM、Conjoint法)、LCA(Life Cycle Accessment)、環境勘定、エコロジカル経済学の手法(Ecological Footprint、Emergy Flow Analysis)である。その研究成果は、『農業環境の経済評価一多面的機能・環境勘定・エコロジー』(北大出版会、2008.3.)として刊行した。
本研究の特色は農業生態資源由来の環境負荷の評価である。環境資源と人間活動の調和を図るための様々な評価指標、評価方法が開発され、実証的な発展を遂げてきた。主要な環境評価手法を理論的に解説し、実証的にまとめ、そこから示唆される環境対策、地域対策を論じた。環境調和的農業の評価を、自然循環機能を活かした物質循環の観点から行った。ここで採用した方法論は、表明選考法(CVM、Conjoint法)、LCA(Life Cycle Accessment)、環境勘定、エコロジカル経済学の手法(Ecological Footprint、Emergy Flow Analysis)である。その研究成果は、『農業環境の経済評価一多面的機能・環境勘定・エコロジー』(北大出版会、2008.3.)として刊行した。
- ID情報
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- 課題番号 : 16208021
- 体系的課題番号 : JP16208021