・現象学的に捉えた身体と感情 ・江戸の育児書・養生書から見た日本の身体観・病気観 ・身体の文化的規定性
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従来の身体論は、自然科学とは異なる形ではあれ、人間の普遍的存在様態の解明として自らを位置づけてきて、それが歴史的・文化的にいかなる規定性をになうのか、十分に考慮してこなかった。また、仮にそれを論じる場合でも、宗教や哲学のような特殊な思想から論じていることが多く、生活世界との関連が不明確である。そこで理論的でありながら、実践的でもある医学、それも育児書や養生書という民衆のために書かれたテクストを手掛かりに、より生に密着したレベルで、身体の歴史的・文化的規定性を探る。