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2021年7月

【薬物療法の維持治療:実践的な続け方とやめ方】大うつ病性障害の薬物療法の維持治療 実践的な続け方とやめ方

臨床精神薬理
  • 伊賀 淳一

24
7
開始ページ
689
終了ページ
695
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)星和書店

大うつ病性障害(うつ病)は治療の終結が可能な疾患であるが再発が多い疾患でもある。うつ病治療は抑うつエピソードから寛解に至る急性期治療、寛解から半年ほど治療を継続して回復に至る持続療法、回復してからも再発予防のために治療を継続する維持療法、治療を終了する終了期の段階を経る。それぞれの段階で患者の回復とQOL改善を図るための工夫があり、世界各国のガイドラインもその重要性を指摘している。つまりうつ病においては維持治療の続け方とやめ方の両面が重要である。維持療法の有無や期間について絶対の正解はないが、再発リスクと維持療法のメリット・デメリットについて患者や家族と十分に相談して納得して治療を受けてもらうこと(Shared Decision Making)が重要と考えられる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1343-3474
  • 医中誌Web ID : V621220004

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