2016年4月 - 2020年3月
血清中有機フッ素化合物濃度と乳がんリスクの関連:日本人女性における症例対照研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
4年計画の3年目である2018年度は、曝露評価のために日本人女性の802検体の血清中有機フッ素化合物濃度の測定を行った。本研究の対象者では多くの有機フッ素化合物への曝露があることを明らかにした。研究を期間内に遂行するため、測定は外部の専門家に依頼した。各研究機関において迅速倫理審査を申請し、承認された上で実施した。血清50μLを前処理し、誘導体化後、キャピラリーカラムを装着したガスクロマトグラフ質量分析計(Agilent 6890GC/5973MSD inert, Agilent Technologies Japan, Ltd., Tokyo, Japan)を用いて安定同位体希釈法で分析した。負化学イオン化法(electron capture negative ionization, ECNI)を採用したことで高感度分析が可能となり、非常に少量の検体で分析できた。日間変動の影響を除くため、1対1でマッチングした症例・対照のペアの検体は同じバッチで測定した(最終的に血清が利用可能なペア数は401であったため802検体を分析した)。アメリカ国立標準技術研究所NIST(National Institute of Standards and Technology)の標準試料(Standard Reference Material)SRM1957を用いた分析では、参照値と比較して良好な結果が得られた。当初の計画よりも対象物質を増やし、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)等に加え、それらの異性体を含む19物質を多くの検体から測定できた。
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- 課題番号 : 16K09040
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Science of The Total Environment 859 159923-159923 2022年11月 査読有り筆頭著者責任著者
MISC
2-
日本衛生学雑誌 77(Suppl.) S203-S203 2022年3月 筆頭著者
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日本衛生学雑誌(Web) 76(Supplement) 2021年3月7日 筆頭著者