1999年9月
イギリス教員養成ナショナル・カリキュラム-教員の力量の向上を求めて-
名古屋大学教育学部紀要
- 巻
- 第46巻
- 号
- 第1号
- 開始ページ
- 157
- 終了ページ
- 166
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
これは、1998年教育改革法以来の、イングランドとウエールズの教員養成に関する小論である。過去20年間のイギリスにおける教育改革は、国民的課題ともいわれる教育水準の向上を目的に実施されてきた。教師はこの目的達成のために、重要な役割を果たすと考えられている。イギリス教育史上で、教師教育における国の主な役割は、教員養成人数の決定と教員資格の認定であった。教員養成ナショナル・カリキュラムの導入は、教員養成の内容に国が初めて踏み込んだという点で画期的といえる。