2018年4月 - 2021年3月
知的・発達障害児の運動発達アセスメント体制の整備~画像評価支援ツールの開発と実践
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
療育・保育・教育現場において、知的・発達障害のある子どもの運動面の困難さを的確に把握し、科学的根拠に基づく発達支援を行うため、「運動発達アセスメント」の実施体制を整備するための研究を段階的に進めている。
【項目A:「運動発達アセスメント」の実施と発達支援】 ①小学校にて3回、保育園にて3回、学童保育にて1回、計7回・延べ172名の子どもに対し、粗大運動発達検査TGMD-3によるアセスメントを実施した。順次結果をまとめ、保護者・保育者・教員にフィードバックを続けている。 ②小学1年生を対象として「投げる」に焦点を当て、アセスメントをもとに担任が指導した。2ヶ月後の再アセスメントで量的評価(飛距離)・質的評価(TGMD得点)ともに優位な改善がみられ、アセスメント体制を整える必要性が示唆された。 ③個別の発達支援方法について、保護者・保育者・教員とともに実践的に検討を継続している。
【項目B:画像技術を用いた支援ツールの開発】 ①評価者育成のためのeラーニング用として、効率的に評価作業ができるよう開発したタブレット版の動画コンテンツ埋込式のアプリを用いて、非熟練者(学生等)を対象にテストを繰り返した。②子ども向けeラーニング用として、漫画タスクカードをプロの漫画家に依頼して作成し、小学1年生を対象に試行した。子どもたちが動きについて主体的な分析を行い、動きの定着が早まるなど、視覚的支援の有効性が示唆された。 ③画像解析による粗大運動評価手法の開発については、動画像から複数の人物の姿勢を推定するライブラリ”OpenPose”を利用して評価の自動化を試行中である。
【項目C:評価者育成とアセスメントの普及】 非熟練者(学生等)を対象にテストを繰り返した結果、非熟練者が間違い易い評価項目を抽出できた。
以上の成果を国際会議・学会・大学紀要・研究会等で発表し、一定の評価を得ることができた。
【項目A:「運動発達アセスメント」の実施と発達支援】 ①小学校にて3回、保育園にて3回、学童保育にて1回、計7回・延べ172名の子どもに対し、粗大運動発達検査TGMD-3によるアセスメントを実施した。順次結果をまとめ、保護者・保育者・教員にフィードバックを続けている。 ②小学1年生を対象として「投げる」に焦点を当て、アセスメントをもとに担任が指導した。2ヶ月後の再アセスメントで量的評価(飛距離)・質的評価(TGMD得点)ともに優位な改善がみられ、アセスメント体制を整える必要性が示唆された。 ③個別の発達支援方法について、保護者・保育者・教員とともに実践的に検討を継続している。
【項目B:画像技術を用いた支援ツールの開発】 ①評価者育成のためのeラーニング用として、効率的に評価作業ができるよう開発したタブレット版の動画コンテンツ埋込式のアプリを用いて、非熟練者(学生等)を対象にテストを繰り返した。②子ども向けeラーニング用として、漫画タスクカードをプロの漫画家に依頼して作成し、小学1年生を対象に試行した。子どもたちが動きについて主体的な分析を行い、動きの定着が早まるなど、視覚的支援の有効性が示唆された。 ③画像解析による粗大運動評価手法の開発については、動画像から複数の人物の姿勢を推定するライブラリ”OpenPose”を利用して評価の自動化を試行中である。
【項目C:評価者育成とアセスメントの普及】 非熟練者(学生等)を対象にテストを繰り返した結果、非熟練者が間違い易い評価項目を抽出できた。
以上の成果を国際会議・学会・大学紀要・研究会等で発表し、一定の評価を得ることができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02764
- 体系的課題番号 : JP18K02764