2009年4月 - 2011年3月
胎児脳機能リズム形成に及ぼす母体環境ストレスの影響について
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 配分額
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- (総額)
- 3,200,000円
- (直接経費)
- 2,240,000円
- (間接経費)
- 960,000円
- 資金種別
- 競争的資金
胎児期のリズム形成の時期の観察を行い、登録症例の更なる増加に努めた。リズム形成の時期については、正常群では在胎33週に出現することが確認されたが、様々な母体環境ストレスの結果、胎児発育遅延となった群ではその時期が遅れることが観察された。これまでの羊胎仔の実験モデルにおいて、active stateには脳の血流が増加し、酸素消費量も増加することが報告されており、胎児脳の正常な発達にはactive stateの果たす役割が重要であることが知られている。そのためリズム形成時期の観察に加えて、active stateとinactive stateにおける胎児中大脳動脈の血流速度を超音波ドップラー法を用いて測定した。その結果、active stateではinactive stateに比して中大脳動脈の血流速度により大きなばらつきがあることが観察された。胎児期のリズム形成の時期を観察し登録を終了した児の出生後の神経学的発達の評価は、KIDS(発達検査)、K-ABC(認知能力検査)および田中ビネーV(知能検査)を行った。結果