2011年8月30日
近畿における行事と行事食の認知・経験の世代間比較(和歌山県)
日本調理科学会平成23年度大会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
- 開催地
- 群馬
日本調理科学会の平成21,22年度特別研究の一環として、今回は、年末年始、上巳、端午、盂蘭盆、七夕、土用の丑、重陽、月見、冬至、クリスマス、祭りの認知・経験を世代間比較し、和歌山県の行事と行事食の現状と世代間の伝承について明らかにすることを目的とした。若年層(20才未満・20才代)182名、中年層(40・50才代)、高齢者層(60才以上)に分けて分析した。三世代とも認知度の高い(90%以上)は正月、節分、上巳、端午、月見、クリスマス、大晦日であった。行事食で三世代とも高い喫食経験があるのは正月の雑煮、黒豆、かまぼこ、節分の巻き寿司、月見団子、冬至のかぼちゃ、クリスマスのケーキ、大晦日の年越しそばで、それぞれの行事食が若年層にも伝承されていることが伺えた。一方、三世代とも認知度の低い行事(50%以下)は重陽と春祭りであり、特に重陽の経験は少なかった。若年層の認知度が低い行事は彼岸、盂蘭盆、冬至、祭りであり、盂蘭盆の行事食の経験が低く、核家族化が進み、先祖に対する仏事や地域の祭りが伝承されていないことが伺えた。