2013年8月24日
和歌山県の年中行事における地域性
日本調理科学会平成25年度大会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
- 開催地
- 奈良
平成21.22年度日本調理科学会特別研究として実施された「行事食」の調査結果を平成22年から24年度までの3年間に渡り報告 してきた。今回は、前報告の結果から行事食の喫食経験の高かった40歳以上の方504名を対象とし、和歌山を紀南(126名)、紀中(95名)、紀北(283名)の3地域に分け地域間の比較を行った。40歳以上の行事食の経験90%以上はお正月、節分、大みそか、クリスマス、土用丑の日、お月見、で低いのは春祭り28%、重陽11%であった。行事食の喫食経験が地域別で有意差が認められたのはお正月、節分、上巳、端午、七夕、盂蘭盆、お月見、冬至、クリスマス、大みそか、春祭り、秋祭りであり、お正月の屠蘇は紀中が低く、雑煮の味は紀北、紀中は白みそ雑煮で丸餅使用、紀南はすまし雑煮で角餅使用であった。おせち料理の料理類ではほとんど差は認められなかったが、魚料理と肉料理に地域に有意差が認められた。その他の行事においても紀北の経験が高く、紀南は祭りなどでの寿司やご飯、だんごに特徴がみられた。紀中は盂蘭盆のもちやお月見のだんごに有意差が認められた。