講演・口頭発表等

核破砕中性子源水銀標的の耐久性向上に向けた研究開発,3; 合泡現象に関する実験的観測および数値予測コードの開発

日本原子力学会2022年秋の大会
  • 有吉 玄
  • ,
  • 伊藤 啓*
  • ,
  • 粉川 広行
  • ,
  • 二川 正敏

開催年月日
2022年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
日立
国・地域
日本

大強度陽子加速器施設(J-PARC)における核破砕水銀標的では、圧力波による標的容器のキャビテーション損傷が問題視されており、水銀中に微小He気泡を混合した水銀-He二相流を利用する損傷抑制技術が開発されている。圧力波の抑制・減衰に有効な固有振動数を有する気泡の半径は約0.1mm以下とされているが、水銀流中における微小気泡の合体・分裂挙動により、最も損傷抑制が要求される陽子ビーム窓部の気泡半径が適正値と異なり得ることが予想される。したがって、水銀-He二相流における気泡半径分布等の二相流特性に関する実験データの取得およびそれを基にした予測モデルの構築が必要となる。そこで本研究では、水銀標的内部における気泡半径分布の予測を目的として、空気-水二相流をモデル流体とした微小気泡の合体・分裂挙動の可視化実験および数値予測コードの開発を行った。本報では、可視化実験結果および予測コードの開発状況について報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5075482