論文

査読有り
2014年7月

JSNSモデレータ2号機製作のためのインバー配管の研究開発

Journal of Nuclear Materials
  • 原田 正英
  • ,
  • 勅使河原 誠
  • ,
  • 前川 藤夫
  • ,
  • 大井 元貴
  • ,
  • 春日井 好己
  • ,
  • 高田 弘

450
1-3
開始ページ
104
終了ページ
109
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.1016/j.jnucmat.2013.11.017

JSNS/J-PARCには、3台の多層構造を有する超臨界水素モデレーターがある。モデレータ1号機の製作において、室温層及び極低温層での熱収縮の違いが、製造プロセスを困難にさせることがわかった。そこで、モデレーター2号機の製作のために、配管材料として低熱収縮材料、インバーを使用することを提案した。製造性を確認するためのインバー配管に関する曲げ試験,溶接試験,異材継手試験を行った。まず、直径22mmの配管を曲げ半径44mmでの曲げ試験を行い、液体窒素で予備冷却し低速なら問題なく曲がることを確認した。TIG溶接では、溶接開先を変えて、適切な開先形状を決定した。そして、接合部分を含む摩擦圧接による異材継手インバー-A6061製とインバー-SS316L製のロッドから、サイズ60mm,直径4又は6mmの試験片を切り出し、2温度(室温と77K(液体窒素温度)で、引張試験を行った。その結果、どの接合材も、接合強度(0.2\%耐力)が母材よりも大きいことがわかった。以上より、インバー配管は、モデレーター2号機に使用可能であることを確認できた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.jnucmat.2013.11.017
Web of Science
https://gateway.webofknowledge.com/gateway/Gateway.cgi?GWVersion=2&SrcAuth=JSTA_CEL&SrcApp=J_Gate_JST&DestLinkType=FullRecord&KeyUT=WOS:000337862600017&DestApp=WOS_CPL
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.jnucmat.2013.11.017
  • ISSN : 0022-3115
  • eISSN : 1873-4820
  • Web of Science ID : WOS:000337862600017

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