論文

査読有り
2021年12月

耐放射線鉛ガラスのナノ秒パルスレーザ誘起着色現象

実験力学
  • 山崎 和彦*
  • ,
  • 加藤 裕典*
  • ,
  • 二川 正敏
  • ,
  • 勅使河原 誠

21
4
開始ページ
308
終了ページ
313
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11395/jjsem.21.308

本研究では、可視波長のナノ秒パルスレーザーによる耐放射線性鉛ガラスの発色と損傷について評価した。試験体として鉛含有量の異なるPbO-55wt\%, 71wt\%及びPbOを含まないガラスの3種類の耐放射線ガラスを用いた。ピークパワー1kWのナノ秒パルスレーザー照射により、相変化を伴う変色とダメージ形成が観測された。高鉛濃度ガラスはレーザー強度に対する着色の閾値が低いが、損傷形成の閾値は両PbOガラスともほぼ同じであった。一方、PbOを含まないガラスにレーザー照射しても変化は見られなかった。また、ラマンスペクトルにおける波数200-500cm$^{-1}$および1000cm$^{-1}$の強度変化の結果から、ナノ秒パルスレーザー照射によるPbOの光化学反応および熱反応を考察した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11395/jjsem.21.308
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5073825
ID情報
  • DOI : 10.11395/jjsem.21.308
  • ISSN : 1346-4930

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