MISC

2016年2月

レーザードップラー法による高強度核破砕パルス中性子源のその場構造健全性評価

JAEA-Conf 2015-002
  • Wan T.
  • ,
  • 直江 崇
  • ,
  • 涌井 隆
  • ,
  • 羽賀 勝洋
  • ,
  • 粉川 広行
  • ,
  • 二川 正敏

開始ページ
76
終了ページ
87
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.11484/jaea-conf-2015-002

J-PARCの水銀ターゲットでは、陽子線入射励起圧力波によるターゲット容器のキャビテーション損傷を低減するために先端部に狭隘流路構造を有する2重壁構造の容器を設置する計画である。本研究では、陽子線入射時に発生するターゲット容器外側の振動をレーザードップラー振動計により非接触で計測することによって、激しい損傷が形成される2重壁の内壁の損傷を診断するための検討を実施した。まず、内壁側に損傷を模擬した貫通穴を形成した場合の容器の振動速度について、数値解析及び水銀中への圧力波負荷実験により調べた。振動波形の差異を定量化するために、ウェーブレット解析を用いた比較法(WDA)を考案し、穴径に応じてわずかに振動波形が変化することを明らかにした。しかしながら、実験では、振動波形にノイズが多く重畳し、差が明瞭でなかった。そこで、ノイズを低減するために、分散分析及び共分散分析を適用した結果、穴径の増加とともに穴がない場合の振動波形との差が大きくなることを確認した。さらに、実機ターゲット容器で計測した振動波形に対して、同様の分析を実施し、流動条件のわずかな差による振動波形の変化を定量的に評価できることを示唆した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-conf-2015-002
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5048492
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-conf-2015-002

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