片上 秀喜

◆受託測定：バイオマーカー測定センター（GHRHの受託測定と同一施設） 〒663-8123 兵庫県西宮市小松東町3丁目3-46-101 検査依頼前に，連絡：katakami_mmc@msn.com POMC（ACTH前駆体タンパク質、pro-opiomelanocortin）は、プロテアーゼによって切断されることで、様々なホルモンペプチドを生成しますが、その過程で、Pro-ACTHが産生される。このPOMCとPro-ACTHを合わせて、"big ACTH" と称する。 異所性ACTH症候群（EAS）では、Cushing 病（CD）とは異なり、big ACTHが増加するため、EASとCDの鑑別に有用である。 本測定法は、バイオマーカー測定センター 片上 医師らにより開発され、バイオマーカー測定センターで測定を受託している。 本測定は、免疫複合体転移酵素免疫測定法（Immune complex transfer EIA）の原理 （石川榮治，橋田誠一）を利用している。詳細は石川、橋田の総説を参照。 参考文献 1. Oliver RT et.al. “Characterisation of ACTH related peptides in ectopic Cushing’s syndrome.”, Pituitary, 6 : 119–126, (2003)1. Oliver RT et.al.“Characterisation of ACTH related peptides in ectopic Cushing’s syndrome.”, Pituitary, 6 : 119–126, (2003) 2. 片上 秀喜, “corticotropin-releasing hormone(CRH)とproopiomelanocortin (POMC) 関連ペプチドに対する超高感度・高感度ホルモン測定法からみえてくるもの ACTH 単独欠損症と異所性ACTH 症候群”, ACTH RELATED PEPTIDES, 27 : 40–49, (2016) 測定原理 – 高感度 immune complex transfer EIA (ICT-EIA) –

本内容は各症例の担当医やその関係者に最新の情報を提供することを目的にしている．本稿はすべて，片上秀喜が学会・研究会で発表したもの，あるいは，その内容を学会誌などで総説としてまとめて発表したものから，引用している． 各発表内容あるいは出版物はResearchmap（片上秀喜）：異所性成長ホルモン放出ホルモン GHRH (GH-releasing hormone) in Japan: The latest edition. v2.4. https://researchmap.jp/read0112747/に詳細を発表済みである． 目次 1 はじめに 2 GHRHとソマトスタチンの関係 3 GHRHのアミノ酸配列 4 GHRHの血中濃度とその由来[6] 5 異所性GHRHに基づく先端巨大症と下垂体性巨人症[8] 6 脚注