MISC

2020年9月

大規模多相流体解析向け省通信型マルチグリッド前処理付き共役勾配法

スーパーコンピューティングニュース
  • 井戸村 泰宏
  • ,
  • 小野寺 直幸
  • ,
  • 山田 進
  • ,
  • 山下 晋
  • ,
  • 伊奈 拓也*
  • ,
  • 今村 俊幸*

22
5
開始ページ
18
終了ページ
29
記述言語
日本語
掲載種別

多相多成分熱流動解析コードJUPITERの圧力ポアソン方程式に省通信型マルチグリッド前処理付き共役勾配(CAMGCG)法を適用し、従来のクリロフ部分空間法と計算性能と収束特性を比較した。CAMGCGソルバは問題サイズによらずロバーストな収束特性を示し、通信削減と収束特性向上を両立することから、通信削減のみを実現する省通信クリロフ部分空間法に対する優位性が高い。CAMGCGソルバを900億自由度の大規模多相流体解析に適用し、前処理付共役勾配法ソルバと処理性能を比較した。このベンチマークにおいて、反復回数は約1/800に削減され、Oakforest-PACS上で8,000ノードに至る良好な強スケーリングを維持しつつ約11.6倍の性能向上を達成した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069699
ID情報
  • ISSN : 1344-9567

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