福島第一原発港湾と福島沿岸におけるCs-137の環境動態と他核種との比較; データ分析から見る事故以後9年間に渡る変化
日本原子力学会2020年秋の大会
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- 開催年月日
- 2020年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福岡(online)
- 国・地域
- 日本
2011年3月、福島第一原子力発電所において発生した事故により放射性物質が環境中へと放出され、大気拡散により海上や陸地に降着した一方、発電所内に汚染水が滞留したため、その一部は港湾へと流出する等の事象も発生した。本発表では、放出された放射性物質の中でも最も環境へのインパクトが大きい核種であるCs-137に着目し、その港湾及び沿岸海洋環境での環境動態について、モニタリング結果を分析し得られた知見を報告する。なお、本研究では主に1F港湾内でモニタリングされたCs-137海水濃度と港湾外で測定された海水濃度を中心に、Cs-137がどのように港湾及び沿岸環境中を移行したかを推定し、データを分析した結果に考察を加え、事故後9年間における港湾及び沿岸海水中Cs-137の動態について議論する。