企業のM&Aが流行した背景には、米国式経営による影響と、買収ファンドの影響がある。医薬品企業は収益性の高さから買収の旨みが大きいため標的にされている。買収する場合の企業価値の計算法は現有品ではなく将来の製品パイプラインである。したがって、ライセンス品を多く有する企業は買収標的になりにくく、企業防衛手段として有効であることと、逆に、自社品ではできない製品を手に入れ存続を図ることもできることを論じた。
[B5版、P28-34、7頁]