論文

査読有り
2008年12月1日

光学補正を用いた立体映像による眼精疲労の回復効果

人間工学
  • 柴田隆史
  • ,
  • 河合隆史
  • ,
  • 李在麟
  • ,
  • 金相賢
  • ,
  • 大槻正樹
  • ,
  • 三宅信行
  • ,
  • 葭原義弘
  • ,
  • 岩崎常人

44
6
開始ページ
341
終了ページ
348
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5100/jje.44.341
出版者・発行元
Japan Ergonomics Society

本研究では, 光学補正により観察者の調節を適切に作用させられる立体ディスプレイを用いて, 立体映像を観察することによる眼精疲労の回復効果を検討した. 実験1では, 立体映像の観察前後に視力と眼精疲労の自覚症状を測定することで, 回復効果の程度を検討した. そして, 実験2では, 一日中VDT作業を行っている事務職員を被験者として, 朝の測定値および平面映像観察と比較することで回復効果を検討した. また, 被験者の視覚状態に合わせて徐々に遠方視させることを目的とした刺激呈示のフィードバック機能を用いて, 調節の緊張緩和を促した. 実験の結果から, 調節が適切に作用する立体映像は, 平面映像と比較して, 眼精疲労の回復効果が高いことが示された. 本研究で得られた眼精疲労の回復効果は, 一過性の反応であると考えられるが, 見えがはっきりするような感覚や眠気がなくなるような爽快感は, 調節が適切に呈示される立体映像により生じたのだと考察された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5100/jje.44.341
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003720329
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00324020357?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.5100/jje.44.341
  • ISSN : 0549-4974
  • CiNii Articles ID : 130003720329

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