2019年4月 - 2022年3月
超スマート社会を支える高機能な軽量パケットフィルタの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 課題番号
- 19K11959
- 体系的課題番号
- JP19K11959
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,290,000円
- (直接経費)
- 3,300,000円
- (間接経費)
- 990,000円
- 資金種別
- 競争的資金
令和2年度では、CPU負荷やメモリ消費の観点から、分割トライに基づくフィルタリングアルゴリズムよりも探索グラフに基づくフィルタリングアルゴリズムが望ましいという結論を導き、令和3年度は、引き続き、フィルタリング性能を決定付けるルール順序の最適化アルゴリズムの検討を進めた。令和2年度に開発した探索グラフに基づくフィルタリングアルゴリズムの性能評価を進めた結果、先行研究の成果と比較して良好な性能が得られた。性能評価の過程で、フィルタリングルール間の依存関係に対して先行制約を考慮することで更なる最適化を達成できる可能性を見出し、先行制約を考慮したルール順序の最適化アルゴリズムの開発に着手した。先行研究の成果と比較すると、開発したアルゴリズムは、0.05パーセントから0.1パーセントの範囲でフィルタリング性能の向上が見られた。性能向上率は小さいが、開発したアルゴリズムでは、先行研究では不可能であったフィルタリングルールの探索空間を拡大することが可能となり、今後のフィルタリング性能の改良に道を開くと考える。令和3年度は、先行制約を考慮したルール順序の最適化アルゴリズムの他、ルール空間の領域分割に基づくアルゴリズムの検討を別に進めた。試作の段階ではあるが、簡易な実験において、先行研究の成果および開発アルゴリズムのフィルタリング性能を大きく超える結果を得て、本研究課題の最良の結果として、成果をまとめている段階である。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 19K11959
- 体系的課題番号 : JP19K11959