2011年 - 2013年
日本近世期における中国白話受容の研究――『陰隲録』を中心に――
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
日本近世において当時の現代語である中国白話の世界がいかに受容されたか、という問題意識のもと、1年目は文献の収集と分析を行った。中間報告を兼ねて2年目の2012年8月27日~28日、中国ハルピン工業大学において「日本文学の中の外国文学、外国文学としての日本文学」と題して中国人研究者とともに国際シンポジウムを実施、『陰隲録』を始めとする諸作品について活発に討議し、新たな視野を獲得した。
更に研究を進め、『雨月物語』「吉備津の釜」の「呪符」の表現は近世初期に渡来した明僧が日本にもたらした道教の霊符を踏まえたものという仮説に至り、研究代表者が日本近世文学会において口頭発表、投稿論文が学会誌に掲載された。
更に研究を進め、『雨月物語』「吉備津の釜」の「呪符」の表現は近世初期に渡来した明僧が日本にもたらした道教の霊符を踏まえたものという仮説に至り、研究代表者が日本近世文学会において口頭発表、投稿論文が学会誌に掲載された。
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- ID情報
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- 課題番号 : 23520243
- 体系的課題番号 : JP23520243