2007年
ICタグによる子ども見守りシステム―監視社会の情報技術―
集団力学研究所紀要
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- 巻
- 24
- 号
- 開始ページ
- 60
- 終了ページ
- 79
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- DOI
- 10.11245/jjgd.24.60
- 出版者・発行元
- 公益財団法人 集団力学研究所
子どもの安全・安心が社会的関心を集める中、情報技術を活用して地域コミュニティで防犯活動を行うシステムに過剰ともいえる期待が寄せられている。そこにはどのような意味が含まれているのだろうか。本稿では、「犯罪不安」、「監視社会」といった切り口から問題を考察し、ICタグを用いた児童の見守りシステム実証実験の事例について検討を加えた。第1節では、統計上、子どもが犠牲となる犯罪の件数が減っているにもかかわらず、犯罪への不安が高まっている現状を確認した。続く第2節では、犯罪不安に伴うセキュリティ強化のニーズに対応する形で登場したICタグ技術による子ども見守りシステムについて、システムの実証実験の事例を紹介した。第3節では、現代の情報化社会を監視社会と捉え、監視社会の特徴と危険性を確認し、第4節でICタグによる子ども見守りシステムについて考察を加えた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11245/jjgd.24.60
- ISSN : 2185-4718
- CiNii Articles ID : 130004624409