学術貢献活動

1998年4月1日 - 現在

臨床薬学という学問領域の形成


役割
企画立案・運営等, 審査・評価, 学術調査立案・実施
種別
学術調査
主催者・責任者
代表者: 下田浩子(PhD.)(京都大学大学院医学研究科講師)

以前は日本には臨床薬剤師は存在せず、欧米の臨床薬剤師が一部の薬剤師の間で希求されていた。下田は日本独自の臨床薬剤師教育の研究を行っている。
下田は、新しい薬剤師像に必要な技能とその技能を獲得するために必要な実習について検討を行い、日本独自の臨床薬学で学習するべき技能や身に着けるべき能力を検討した。また、病院薬剤師と討論し、病院薬剤師と学習するべき処方箋を選択・検討を行い、カリキュラムを作成した。この学問領域に対して神戸薬科大学の平井みどり教授が臨床薬学と命名した。
この研究を元に、薬剤師育成教育については文部科学省の中央教育審議会で審議され、薬剤師法の改正が行われた。さらに、下田が作成した実習カリキュラムは、薬剤師法で制定されている新しい薬剤師像を実現するために必要なカリキュラムの原型となり、文部科学省の薬学教育審議会で審議され、6年制薬学教育の中心骨格となった。

リンク情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
文部科学省薬学教育審議会薬学6年制教育(2000.4-)(研究代表:下田浩子講師/准教授、京都大学大学院医学研究科)
共同研究・競争的資金等の研究課題
文部科学省中央教育審議会薬学4年制教育(1998.4-2000.3)(代表:下田浩子、京都大学大学院教育学研究科)