2015年6月
中国農業の国際競争力低下と国内対策
農業経済研究
- 巻
- 87
- 号
- 1
- 開始ページ
- 73
- 終了ページ
- 82
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11472/nokei.87.73
- 出版者・発行元
- 岩波書店
<p>本稿は,伊藤報告を補足する見地から,以下の作業を行った.まず,労働過剰経済から労働不足経済への転換が,中国農業に与えた影響について整理した.次に,2000年代後半以降,中国農業の国際競争力が低下していることを,農産物内外価格差の拡大と純輸入の増大から示した.第3に,農業の国際競争力の低下に対応して,2014年以降,穀物,大豆,綿花等の価格支持政策の見直しが始まっていることを明らかにした.第4に,2000年代後半以降,急速な農地流動化が進んでいること,ならびにそれに関連して農地制度の見直しや大規模家族経営である「家庭農場」の発展促進政策がとられていることを示した.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11472/nokei.87.73
- ISSN : 0387-3234
- CiNii Articles ID : 130005712389
- CiNii Books ID : AN00200867