2020年4月 - 2024年3月
産業領域での簡易型マインドフルネス認知療法の経済効果に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
うつ病の社会的コストの50%以上が「職場での労働生産性の損失」であるため医療に加えて職場での対応も重要になる。そのなかでもpresenteeism(勤務中の生産性損失)がabsenteeismの4倍に及ぶことから、発症を防ぐ1次予防法の確立がより重要性を増している。その候補の一つがマインドフルネス認知療法(MBCT)である。本研究では、MBCTをもとにした簡易型MBCTを開発しその経済効果や効果をRCTで明らかにすること、産業保健スタッフ用の研修プログラムを開発することを通して職場における簡易型MBCTの普及を目指す。本研究の目的を達成するために本年度は以下の取り組みを行なった。
1)簡易型MBCTプログラムの確定ー昨年度4回の簡易型MBCTの構造を確定した。その内容は1回1.5時間4回を基本とした。今年度フォローアップ期間中の介入の内容についても確定し、プログラム全体の構造を決定した。
2)簡易型MBCTの効果の検証(RCT)のプロトコールの確定、論文の投稿ー簡易型MBCTの経済効果および効果をRCTによって検証するために、プロトコールの作成を昨年度行ったが、今年度はこれを慶應義塾大学医学部倫理委員会に申請し、実施の承認を受けた。また本研究論文を英語雑誌に投稿をし受理された。
3)簡易型MBCTのRCTによる効果検証の開始ー協力企業3社の社員を対象に研究参加者を募集し、2021年10月より、RCTを開始した。現時点で104名の組み入れが完了し、介入を継続している。研究デザインの概要:無作為割付比較対照試験。協力企業3社の従業員(最大220人の予定)を対象に行う。原則1回1.5時間4回の介入を実施後、月に1回1時間のfollow-up sessionを6ヶ月間実施し、生産性、well-beingなどへの効果を検証する。(対照は待機群とする)。
1)簡易型MBCTプログラムの確定ー昨年度4回の簡易型MBCTの構造を確定した。その内容は1回1.5時間4回を基本とした。今年度フォローアップ期間中の介入の内容についても確定し、プログラム全体の構造を決定した。
2)簡易型MBCTの効果の検証(RCT)のプロトコールの確定、論文の投稿ー簡易型MBCTの経済効果および効果をRCTによって検証するために、プロトコールの作成を昨年度行ったが、今年度はこれを慶應義塾大学医学部倫理委員会に申請し、実施の承認を受けた。また本研究論文を英語雑誌に投稿をし受理された。
3)簡易型MBCTのRCTによる効果検証の開始ー協力企業3社の社員を対象に研究参加者を募集し、2021年10月より、RCTを開始した。現時点で104名の組み入れが完了し、介入を継続している。研究デザインの概要:無作為割付比較対照試験。協力企業3社の従業員(最大220人の予定)を対象に行う。原則1回1.5時間4回の介入を実施後、月に1回1時間のfollow-up sessionを6ヶ月間実施し、生産性、well-beingなどへの効果を検証する。(対照は待機群とする)。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H03916
- 体系的課題番号 : JP20H03916