2018年4月 - 2022年3月
強摂動環境下の天体力学の新展開 -超遠方天体への自律ランデブー技術の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
申請書に記載の全体計画に基づき,本年度は以下の3つの活動を進めた.このうち1)2)は当初計画に沿った活動.3)は当初計画にはなかったが波及的に実施できた,本研究の成果を拡大しうる活動である.
1)画像航法データベース化の完成:はやぶさ2は2018年6月27日に小惑星Ryuguに到着し,以降たくさんの観測画像データが取得できている.前年度までに完成した画像航法データベースシステムに対して,本年度の作業で観測画像の登録を全て完了した.また,はやぶさ2プロジェクトより提供されたRyugu近傍フェース運用の誘導航法実績の情報を取り込んだ.これらの結果を用いて,小天体および画像航法の研究コミュニティとの研究会等を通じて,画像航法や小天体モデリングに関する論文成果に繋がる貢献をした.
2)画像航法技術の研究:前年度の検討結果に基づき,天体画像処理技術のハードウェア回路を製作した.Vector Code Correlation法を含むいくつかの画像処理アルゴリズムを試行し,ハードウェア化に適した自律光学航法のアルゴリズムを検討した.はやぶさ2の観測データを入力として,模擬的にリアルタイム自律航法を行う仕立てを構築した.また「遠方天体自律相対光学航法」を題材とした研究会を2回開催したほか,初期成果についての学会発表を行った.
3)遠方天体自律ランデブー技術を適用したミッションコンセプトの創出:1)2)の成果をベースとしたミッションコンセプトの検討を開始し,深宇宙ミッション特有の条件を加味したランデブードッキングの技術検討を深めた.
1)画像航法データベース化の完成:はやぶさ2は2018年6月27日に小惑星Ryuguに到着し,以降たくさんの観測画像データが取得できている.前年度までに完成した画像航法データベースシステムに対して,本年度の作業で観測画像の登録を全て完了した.また,はやぶさ2プロジェクトより提供されたRyugu近傍フェース運用の誘導航法実績の情報を取り込んだ.これらの結果を用いて,小天体および画像航法の研究コミュニティとの研究会等を通じて,画像航法や小天体モデリングに関する論文成果に繋がる貢献をした.
2)画像航法技術の研究:前年度の検討結果に基づき,天体画像処理技術のハードウェア回路を製作した.Vector Code Correlation法を含むいくつかの画像処理アルゴリズムを試行し,ハードウェア化に適した自律光学航法のアルゴリズムを検討した.はやぶさ2の観測データを入力として,模擬的にリアルタイム自律航法を行う仕立てを構築した.また「遠方天体自律相対光学航法」を題材とした研究会を2回開催したほか,初期成果についての学会発表を行った.
3)遠方天体自律ランデブー技術を適用したミッションコンセプトの創出:1)2)の成果をベースとしたミッションコンセプトの検討を開始し,深宇宙ミッション特有の条件を加味したランデブードッキングの技術検討を深めた.
- ID情報
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- 課題番号 : 18H01628
- 体系的課題番号 : JP18H01628