その他

2011年11月 - 2011年11月

使用済自動車由来のスクラップの高度有効利用に関する調査事業


自動車には、多様な物質を利用した部品が組み込まれており、使用済自動車の再資源化等を行う際には、そのような多様な物質を生かすことが望ましい。しかし、使用済自動車由来のスクラップは電炉に投入して利用されているところ、スクラップに含まれるクロムやニッケル、マンガン、タングステン等のレアメタルは回収されることなくスラグに移行したり、あるいは鋼材に含まれる不純物質として蓄積したりしている。
本業務では、現実的な解体の可能性も踏まえ、自動車に用いられている部品中の物質組成を分析し、使用済自動車由来のスクラップの電炉での利用の際に、スクラップに含まれる物質の挙動を把握する。また、多様な物質を生かした再資源化等を実現するための手法の提案を行う。