2008年
糖尿病を伴ったDahl食塩感受性ラットの腎障害に対するインスリンの影響
Therapeutic Research 2008
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- 巻
- 29
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1915
- 終了ページ
- 1916
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- ライフサイエンス出版(株)
糖尿病を伴ったDahl食塩感受性(DahlS)ラットの腎障害に対するインスリンの影響について検討した。実験1)DahlSラットにストレプトゾトシン(STZ)を腹腔内投与して糖尿病を誘発したSTZ群と溶解液腹腔内投与のコントロール群と比較した。その結果、尿中アルブミン排泄量および尿中H2O2排泄量はコントロール群に比しSTZ群で有意に増加し、クレアチニンクリアランス(Ccr)は両群間に有意差はみられなかった。実験2)DahlSラットにSTZを腹腔内投与し、8日後にインスリンを投与したSTZ+INS群と生理食塩水を投与したSTZ群と比較した。その結果、食事摂取量は経過中有意差はなかったが、体重はSTZ群に比しSTZ+INS群で有意に増加した。随時血糖は実験開始時に両群間に有意差はなかったものの、STZ+INS群ではINS投与後に一時低下し、7日以降有意に上昇した。尚、平均動脈圧日内変動ならびに尿中H2O2排泄量は両群間で有意差はなく、尿中アルブミン排泄量とCcrはSTZ群に比しSTZ+INS群で有意に増加していた。
- ID情報
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- ISSN : 0289-8020
- 医中誌Web ID : 2009081844