共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

日本技術哲学の総合研究と国際化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H00601
体系的課題番号
JP18H00601
配分額
(総額)
17,290,000円
(直接経費)
13,300,000円
(間接経費)
3,990,000円

本年度は、研究プロジェクトの初年度として、日本哲学に関する研究状況と問題意識の共有を図り、ネットワークの基盤づくりを行った。創始期および戦後期の日本技術哲学に関しては、分担して主な論者を軸に、思想的独創性と日本哲学史上の位置づけ、当時のとくにドイツ及びフランスの技術哲学との影響関係を調査した。その結果、創始期の哲学者としては、西田幾多郎、三木清、戸坂潤、和辻哲郎を、戦後期の論者としては、三枝博音、星野芳郎、中岡哲郎を研究の対象として抽出した。そのうえで、それぞれの論者の著作から現代のグローバルな哲学的課題に独自の情報発信をなしうる文献を抽出し、翻訳作業に入るとともに、文献研究を進めた。現代の日本技術哲学についても、同様に、分担して現代日本の主な現代日本の主な潮流について探索し、現象学的潮流、生態現象学的アプローチ、ロボット倫理、環境主義的原子力とリスク論、公害と倫理、技術者倫理教育を対象として抽出し、現代のグローバルな課題に独自の情報発信をなしうる問題の掘り下げを行った。以上の準備をもとに、日本国内と国外において専門研究者によるワークショップ"Japanese Philosophy of Technology -- Past and Present"を開催し、現代の世界的動向の中で戦前から現在に至る技術哲学にいかなる意義が見いだされ、それを土台にして現代の問題に関していかなる独自の貢献の可能性があるかについて検討した。また、本研究課題の推進を図るため、3rd Dutch-Japanese Workshop in Philosophy of Technologyを共同開催し、オランダ小野研究者との共同討議を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H00601
ID情報
  • 課題番号 : 18H00601
  • 体系的課題番号 : JP18H00601

この研究課題の成果一覧

論文

  5

MISC

  2

書籍等出版物

  3

講演・口頭発表等

  8

学術貢献活動

  1