共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年6月 - 2022年3月

顔と身体表現の比較現象学

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
17H06346
体系的課題番号
JP17H06346
配分額
(総額)
54,990,000円
(直接経費)
42,300,000円
(間接経費)
12,690,000円

本研究の3年目として、領域全体と連携しつつ、以下の4つの研究・事業を行った。
1)顔身体学の現象学的理論化: 新学術領域「顔身体学」の理論的な基盤を整理し体系化するため、河野と小手川が『顔身体ハンドブック』(東大出版会)の編集を共同で行った。19年度末で約7割の原稿が集められたので、20年度中に出版する。
2)身体の比較現象学の確立: 身体性認知科学・哲学の専門家であるアントニー・チェメロ氏(シンシナティ大学)を、身体性認知哲学で澄明なジャン・ミッシェル・ロワ氏(リヨン高等師範学校)を、心の哲学を専門とするジン・ヒー氏(華東師範大学)をはじめ数名の研究者を招聘し、公募班の長滝祥司氏を含め多数の研究者が参加した「Radical Embodied Cognition」と関連ワークショップを開催した。また、顔と身体の神経生理学を専門とするJ.Cole氏を9月に英国から招聘し、稲原美苗氏(神戸大)、マイケル・ペキット氏(阪大)、河野とともに日本心理学会での公募シンポジウム、茂木健一郎氏と河野とともに日本顔学会で学会企画サテライト・シンポジウムを実施し、神経病理学的な立場から顔身体表現の意味を多角的に論じた。
3)身体表現の制度化の比較現象学: 小手川が中心となり、2020年2月に国内外の哲学・人類学・心理学の研究者を招いて、「ミックスレイスの顔身体表象:学際的研究を目指して」と題するシンポジウムを企画したが、新型コロナウィルスの感染拡大をうけて来年度に延期となった。
4)顔身体カフェの実施: 2019年12月に領域会議と合わせて領域代表の山口真美氏を提題者として顔身体カフェ「自分の顔が好きですか?顔を知ろう」をジュンク堂書店那覇店にて実施し、20名ほどの参加者があった。2月に田中章浩氏の心理学計画班とともに日本科学未来館で実施予定だった顔身体カフェは延期となった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-17H06346
ID情報
  • 課題番号 : 17H06346
  • 体系的課題番号 : JP17H06346

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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