2017年4月 - 2020年3月
新規開発レポーターマウスを用いた実践的エピジェネティック毒性評価システムの確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
化学物質影響がゲノムに記憶されるエピジェネティック毒性のリスクが指摘されているが、その対応はほとんど進んでいない。その原因として、エピジェネティック毒性の検出手法が高度な生化学解析技術を要し毒性試験となじまないことに加え、毒性試験データからエピジェネティック毒性を検出することがそもそも容易ではないことがあげられる。本研究では、申請者が作製した観察が容易なマーカーによってエピジェネティック毒性の有無を組織像上で検出するレポーターマウスの実践的な活用を検討する。それにより、通常の毒性試験時にエピジェネティック毒性の有無を同時に判定できる「個体レベル評価システム」を現実化する。本研究では、申請者が開発済みのエピジェネティック毒性レポーターマウスを用い、通常の毒性試験と同じ手続きでエピジェネティック毒性の有無を判定可能とするシステムを、毒性研究領域に普及するために必要な検討を行う。具体的には、本マウスの1)背景データの取得、2)評価基準の確立、3)候補物質の作用評価、を行う。これにより、本マウスを用いた化学物質のエピジェネティック毒性判定の基本プロトコールを作成する。
レポーターはAgouti, Daz1のDNAメチル化応答領域にTdTomatoを連結したものを用い、各々のベクターをPiggyBacシステムでゲノムに導入した遺伝子改変マウスを作製し用いた。今年度は各マウスの詳細な解析を進めるために、各マウスについて複数得られているラインについて、レポーター発現度をIVIS imaging systemを用い、臓器レベルで蛍光強度を指標に測定し、選別を進めた。
レポーターはAgouti, Daz1のDNAメチル化応答領域にTdTomatoを連結したものを用い、各々のベクターをPiggyBacシステムでゲノムに導入した遺伝子改変マウスを作製し用いた。今年度は各マウスの詳細な解析を進めるために、各マウスについて複数得られているラインについて、レポーター発現度をIVIS imaging systemを用い、臓器レベルで蛍光強度を指標に測定し、選別を進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H01882
- 体系的課題番号 : JP17H01882
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論文
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The Journal of Toxicological Sciences 2021年1月 査読有り責任著者