2010年
イネ-ナズナFOX系統を用いた病原糸状菌Colletotrichum higginsianum感染抵抗性系統の選抜および原因遺伝子の解析
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
- 巻
- 2010
- 号
- 0
- 開始ページ
- 962
- 終了ページ
- 962
- 出版者・発行元
- 日本植物生理学会
約13,000種類のイネ完全長cDNAを高発現するシロイヌナズナ系統(イネ-ナズナFOX系統)2.1万系統について演者らは、シロイヌナズナの病原糸状菌<I>Colletotrichum higginsianum</I>に対する感染抵抗性スクリーニングを実施した。4次スクリーニングまで実施して112の抵抗性系統を選抜し(全体の約0.52%)、挿入遺伝子のすべてを同定した後、現在までに再導入系統で24の原因遺伝子の抵抗性を確認した。また、その選抜された112の抵抗性系統について、病原細菌<I>Pseudomonas syringae</I> pv. <I>tomato</I> DC3000に対する感染抵抗性系統を調査したところ、18系統で強い抵抗性を、24系統でやや強い抵抗性を示した。さらに<I>C. higginsianum</I>抵抗性選抜した病害抵抗性候補遺伝子をイネで過剰発現し、イネの病原糸状菌であるいもち病菌(<I>Magnaporthe grisea</I>)感染抵抗性が得られるか調査したところ、現在までに10種のうち3種で抵抗性を示した。抵抗性を示した遺伝子によるシロイヌナズナおよびイネにおける抵抗性機構についても現在解析中で報告する予定である。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130006993830
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 130006993830
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391951808