共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

脳波による遷延性意識障害者のデフォールト・モード・ネットワークの解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K11237
体系的課題番号
JP20K11237
配分額
(総額)
2,860,000円
(直接経費)
2,200,000円
(間接経費)
660,000円

【目的】遷延性意識障害は、重度の後天性脳損傷により慢性の意識障害を呈する持続性の植物状態であるが、この状態の患者群は施設あるいは在宅で絶え間なく最重度の介護を必要とし、介護者の身体的・精神的・経済的・社会的負担は非常に大きい。遷延性意識障害は、重度の後天性脳損傷により慢性の意識障害を呈する持続性の植物状態であるが、この状態の患者群は施設あるいは在宅で絶え間なく最重度の介護を必要とし、介護者の身体的・精神的・経済的・社会的負担は非常に大きい。その背景の1つには、遷延性意識障害者からの反応の無さ(乏しさ)、すなわち意思疎通ができないことが挙げられており、遷延性意識障害者に対してより選択的で効率的な脳機能リハビリテーションへ応用するために、日常臨床において幅広く普及し、安価で簡便、非侵襲である脳波検査を用いて、安静時の脳機能をDMNの枠組みで捉え、脳活動のネットワークの障害として定量的に評価することを目的とする。
【研究実施計画】 本研究は3か年計画である。基本的には、遷延性意識障害者の「意識状態」の評価と脳波解析が並行して行われ、最終的には意識状態と安静時脳波の間の検討が行われる。
2020年度の予定は、①慢性期の意識障害者の評価スケールの再検討と②研究協力者(介護家族)を幅広く募り、脳波データ利用についての承諾を得て分析し、データベース化していくことが、基本的な計画である。
※滞っている現状から、D-CAT注意機能スクリーニング検査を用い、健常者の注意機能の標準化の研究を補填し、高校生のデータは得られた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K11237
ID情報
  • 課題番号 : 20K11237
  • 体系的課題番号 : JP20K11237