2008年 - 2009年
ポアソン過程におけるロジスティック需要関数の飽和速度の違いが労働市場に及ぼす影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、ポアソン過程に従って生ずるイノベーションにより創出される財に対する飽和速度の違いが労働市場のダイナミズムに及ぼす影響について分析した。純粋労働モデルにおけるコンピューター・シミュレーションでは、飽和速度が速ければ速いほど雇用率の期待値はより高くなるが、実質賃金率の上昇率の期待値はより低くなることが確認された。また、同じ結果は資本財が導入されたモデルにおいても得られることも確認された。所得分配については、飽和速度が速いほど、少なくとも初期段階では利潤シェアの期待値が高くなる。また、研究業績の少ない非均斉成長過程における均衡利潤率の存在、安定条件、一意性についても分析した。
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- 課題番号 : 20730149
- 体系的課題番号 : JP20730149