2006年 - 2007年
タバコモザイクウイルスの細胞間移行の研究
科学研究費補助金
- 資金種別
- 競争的資金
タバコモザイクウイルスの感染初期過程においてウイルスが細胞に侵入すると複製酵素である183-kDaおよび126-kDaタンパク質が複製複合体を形成し子孫ウイルスを複製する. その後, 移行タンパク質が細胞間移行に, コートタンパク質が組織間移行にそれぞれ関与して全身感染を成立させる. 従来ではこれらのウイルスタンパク質は互いに独立して機能していると考えられていたが, 最近の研究により密接に関与していることを明らかにした. 現在, マルチホトン蛍光顕微鏡を用いたリアルタイム観察および3D画像解析法にウイルス細胞間移行の解析を行っている. また, ウイルスの細胞間移行に関して新しいモデルを提唱している.