基本情報

所属
帝京大学 薬学部 講師
学位
博士(薬学)(東北大学)
修士(薬学)(東北大学)

研究者番号
50400271
J-GLOBAL ID
200901017865689428
researchmap会員ID
5000087954

外部リンク

細胞内シグナル伝達様式の多様性な制御機構とその生理的意義を解明することを目的として、主に以下の2つの研究を展開しています。
(1) 一次繊毛は選択的な細胞膜受容体が分布するシグナル受容器であり、器官形成において重要な役割を果たします。しかし、一次繊毛の生理的役割や分子制御機構には不明のことが多く残されています。大脳皮質形成や骨形成に注目して、一次繊毛の役割を分子レベルで解明しています。

(2) Gタンパク質共役型受容体 (GPCR) は三量体Gタンパク質を介してシグナル伝達を行います。最近、GPCRシグナルは複雑な機構によってfine-tuningされ、それが生理的に重要であることが解明されて来ました。副甲状腺ホルモン受容体などに直接結合するタンパク質を網羅的手法を用いて同定し、GPCRの新しいシグナル伝達制御機構を解明しています。


論文

  64

MISC

  36

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  147

共同研究・競争的資金等の研究課題

  29

産業財産権

  1

学術貢献活動

  10

社会貢献活動

  6

メディア報道

  3

その他

  12
  • 2016年4月 - 2016年4月
    強心作用など様々な生理的役割を果たすアデニル酸シクラーゼの活性調節機構を解析し、心不全の新規予防・治療法の開発に貢献する。
  • 2015年10月 - 2015年10月
    一次繊毛は細胞外環境のセンサーであり、細胞周期調節因子の活性化を介してG1/S期への細胞周期再駆動ならびに細胞分化を制御することにより、組織・臓器の形成に関与する。大脳皮質の神経前駆細胞に分布する一次繊毛は、細胞外から刺激を受け取り短縮することがG1/S期への再駆動に重要であるので、短縮の分子制御機構の解明は、脳形成機構の理解に繋がる。申請者はこれまで、機能未知のタンパク質キナーゼが一次繊毛短縮を促進することを見出している。そこで本研究では、脳形成におけるタンパク質キナーゼの役割を、主に一次繊毛短縮機構について注目し解析する。
  • 2015年8月 - 2015年8月
    副甲状腺ホルモン (PTH) は2010年にアナボリック骨粗鬆症治療薬として承認された。PTHは種々の骨粗鬆症治療薬のなかで唯一骨形成を促進する作用があることから、近年非常に注目を集めている製剤である。申請者は最近の解析から、4.1GとTctex-1がそれぞれアデニル酸シクラーゼに直接結合し、その活性を制御する可能性を見出している。細胞骨格系タンパク質がアデニル酸シクラーゼの活性を制御する報告例はこれまでなく、申請者の発見はGs/cAMPシグナルの新規制御機構である可能性が考えられる。しかし、4.1GやTctex-1が骨芽細胞の分化において果たす役割は、解析されていない。以上のことから本研究では、骨粗鬆症治療のための分子基盤を、4.1GやTctex-1に注目して解析する。
  • 2013年4月 - 2013年4月
    膜一回貫通タンパク質であるPLSCR1は、細胞膜リン脂質をスクランブルすることで非対称性を破綻する作用を有する。PLSCR1の作用と、細胞膜に含まれるコレステロールとの関係について研究を展開した。
  • 2009年1月 - 2009年1月
    種々の酒類中に、血小板凝集抑制作用を有する成分を探索する。
  • 2009年1月 - 2009年1月
    種々の酒類中に、血小板凝集を抑制する作用のある成分を探索する。
  • 2007年12月 - 2007年12月
    As parathyroid hormone (PTH) is involved in bone remodeling, PTH has been given attention as a therapeutic reagent to osteoporosis. The receptor for PTH is one of the G protein-coupled receptors (GPCRs). Although interacting proteins with the carboxyl (C)-terminus of GPCRs have been thought to regulate the activity of GPCRs, the detail mechanisms have not been understood. Using PTH receptor, we previously identified t-complex testis expressed-1 (Tctex-1) as an interacting protein with the C-terminus of PTH receptor, which was involved in agonist-induced internalizatioin of PTH receptor (BBRC, 311, 24-31, 2003). In the present study, we explored a yeast two-hybrid screening for searching an interacting protein with Tctex-1, to investigate the involvement of Tctex-1 in PTH receptor-mediated signal transduction. As a result, we identified major vault protein (MVP), which was originally reported to act on drug tolerances as one of the components of the protein complex. Recently, MVP has been reported to regulate intracellular signal transduction as a scaffold protein for signaling molecules such as extracellular signal-regulated kinase (ERK) and tyrosine phosphatase SHP-2. We found the
  • 2007年4月 - 2007年4月
    昨今の健康ブームにより、健康食品としてのキノコ類の摂取が非常に注目を集めている。特に美肌への関心が高いのは周知の通りである。多種あるキノコ類の中でもヤマブシタケは、抗痴呆作用に加え美肌効果の期待がされているキノコである。美肌の要件である保湿性と弾性には皮膚中のコラーゲンが関与しているが、ヤマブシタケ抽出物を培養繊維芽細胞に作用させると、コラーゲンの前駆体が増加すると報告されている。しかし、増加するコラーゲン前駆体の分子種や、増加を引き起こすヤマブシタケ中の有効成分およびその作用機序については不明な点が多く残されている。 そこで、培養マウス胎児繊維芽細胞やマウスを用い、様々なヤマブシタケ抽出物がコラーゲン前駆体量およびコラーゲン量に対して及ぼす影響について検討すると共に、ヤマブシタケ摂取マウスの皮膚におけるコラーゲン合成能について検討を行い、ヤマブシタケの美肌効果を明らかにすることを目的とする。
  • 2007年4月 - 2007年4月
    高齢社会病の予防や治療を目的とした薬物を開発するための基礎研究として、薬物の新規標的や、新規薬物シーズを探索する。
  • 2007年4月 - 2007年4月
    CB1カンナビノイド受容体安定発現細胞を樹立し、CB1受容体を介したサイクリックAMP濃度変化を測定する。
  • 2007年3月 - 2007年3月
    人は加齢と共に皮膚も老化し,その弾力性やつやの低下が引き起こされるが,これは,皮膚の代謝機能の衰退や真皮層のコラーゲン量の減少と劣化がその主要な原因として考えられている. 副甲状腺ホルモン (PTH) 受容体は骨や腎臓に多く局在してカルシウムやリン酸の代謝に関与する.しかし近年,皮膚においてもPTH受容体が働いているという報告がなされた.すなわち,(1)アンフィレグリンなどの上皮成長因子様リガンドによって,表皮からPTH類似タンパク質 (PTHrP) が合成・分泌される.(2) 分泌されたPTHrPが真皮のPTH受容体に作用し,最終的にコラーゲン分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ-2 (MMP-2) を活性化する.また,サイクリックAMP産生を介した真皮細胞の増殖抑制も行う.これらの報告より,表皮より分泌されたPTHrPが真皮のPTH受容体を刺激して,コラーゲン分解作用と細胞増殖抑制を通して皮膚の機能維持に影響を与えることが考えられる. そこで本研究では,真皮におけるPTH受容体の機能調節に関わる分子メカニズムを詳細に検討することを通して,皮膚老化の予防・治療に貢献することを目的とする.
  • 2007年1月 - 2007年1月
    細胞内サイクリックAMPに関する解析技術を開発する。