2009年7月 - 2014年3月
冷却不安定原子を用いた電子電気双極子能率探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
物質優勢宇宙の創成機構を探る上で、電子の電気双極子能率(EDM)は重要な情報を与える。本研究では、レーザー冷却放射性元素を用いた新しいEDM測定手法を確立した。標準理論を超える有力な候補の一つ・超対称性理論では、電子のまわりを超対称性粒子が伝搬することで、大きなEDMを生じる事が予測されている。我々は、相対論効果により原子系で最大の電子EDM増幅効果を有する放射性元素・フランシウムに着目し、レーザー冷却・トラップ技術を用いて、国際的に先駆けてFr生成・冷却・トラップによるオンラインEDM測定技術を確立した。冷却・トラップ原子を用いる事で、相互作用時間を格段に伸ばし測定精度の向上を実現した。
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- 課題番号 : 21104005
- 体系的課題番号 : JP21104005