MISC

2015年3月2日

準同型暗号の安全性証明の限界について (情報セキュリティ)

電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
  • 高橋 大樹
  • ,
  • 長谷川 真吾
  • ,
  • 磯辺 秀司
  • ,
  • 小泉 英介
  • ,
  • 静谷 啓樹

114
471
開始ページ
33
終了ページ
38
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本稿では,準同型暗号を対象として,安全性証明の根拠となり得る言語の複雑さを評価することで,安全性証明の限界について検討する.具体的には,任意の二項組(b,c)が与えられたとき,cが平文bの暗号文になっているかどうかを判定する問題(暗号文検証問題)の複雑さがNPの内部階層のLow階層で特徴付けられる場合について,準同型暗号方式に対する安全性証明の限界がLow階層で特徴づけられることを示す.さらに,暗号文検証問題が統計的ゼロ知識証明を持つ言語のクラスSZKで特徴付けられる場合についても同様の考察を行い,この場合については,安全性証明の限界がSZKとAM∩coAMの中間に位置する程度のクラスで特徴付けられることを示す.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110010017734
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10060811
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026325267
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110010017734
  • CiNii Books ID : AN10060811

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