2021年12月15日
発話困難な入院患者の介助希望の可視化と 伝達速度を向上させる IoTシステムの提案
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- 巻
- HCGシンポジウム2021
- 号
- 2021
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
患者の意思を看護師に伝達する手段であるナースコールには,看護師にとって患者の介助希望の把握をすることが困難な場面が多数存在する.さらに緊急性の度合いもわからないことから,その都度,看護師は患者の病室まで移動する負担とその対応に業務負荷が生じる.また,ナースコールが押された後,看護師が病室に到着するまでにかかる時間によっては患者の意思伝達が遅くなる可能性がある.そして,近年,新型コロナウイルスの感染拡大防止のため,入院患者と患者家族が面会できない状況が続いている.そこで本研究では,本システムを通じて入院患者の様態の可視化と伝達速度の向上,看護師の業務の効率化と負荷の軽減,及び患者家族にリアルタイムで入院患者の情報共有を可能にすることを目指す.