河西 秀哉 更新日: 19/02/13 11:51
プロフィール (1)象徴天皇制の形成・展開過程について研究を進めています。
特に、マスメディアとの関係性に注目し、そこに描かれる像の変化を通じて、象徴天皇制の変容過程を検討しています。また、明仁天皇・美智子皇后の思想と行動に注目し、イメージとの差異を明らかにしながら、象徴天皇制の捉えられ方について検討しています。さらに、戦前からの連続性/非連続性に注目しながら、象徴天皇制の基盤・源流とも言える過程を検討しています。
(2)戦後日本における合唱運動について研究を進めています。
特に、一緒に歌うこと、サークルとしての意味、それらと芸術性との関連性が近現代史のなかでどう受けとめられていたのかを検討しています。また、うたごえ運動について、その全容を明らかにするために、史料収集・分析、関係者への聞き取りなどを行っています。
経歴
2018年10月
-
現在
名古屋大学大学院 人文学研究科 准教授
2014年4月
-
2018年9月
神戸女学院大学 文学部総合文化学科 准教授
2011年4月
-
2014年3月
神戸女学院大学 文学部総合文化学科 専任講師
2010年4月
-
2011年3月
名古屋大学・兵庫県立大学・大阪産業大学 非常勤講師
2007年4月
-
2010年4月
京都大学 大学文書館 助教
学歴
2002年4月
-
2005年4月
名古屋大学大学院 文学研究科 人文学専攻日本史学専門博士後期課程
2000年4月
-
2002年3月
名古屋大学大学院 文学研究科 人文学専攻日本史学専門博士前期課程
1996年4月
-
2000年3月
名古屋大学 文学部 人文学専攻日本史学専門
委員歴
2013年10月
-
2015年10月
日本史研究会 編集委員
2011年12月
-
現在
同時代史学会 理事・関西研究会委員
2007年10月
-
2009年10月
日本史研究会 研究委員
2002年4月
-
2004年3月
名古屋歴史科学研究会 事務局長
論文
河西 秀哉
大原社会問題研究所雑誌 = The journal of Ohara Institute for Social Research (707) 7-19 2017年9月
河西 秀哉
Juncture : 超域的日本文化研究 (7) 30-37 2016年3月
河西 秀哉
歴史学研究 = The journal of historical studies (937) 95-103 2015年10月
河西 秀哉
歴史評論 (784) 53-64 2015年8月
河西 秀哉
Juncture : 超域的日本文化研究 (6) 86-99 2015年3月
河西 秀哉
女性学評論 29 119-133 2015年3月
This paper considers how history relating to women is taught in Japanese high schools. Based on my examination of eight textbooks that were created in line with the newly revised (March 2009) curriculum guidelines, I show how women's issues are co...
河西 秀哉
論集 61(2) 51-61 2014年12月
本稿は、高校の日本史の授業で、女性に関する歴史がどのように教えられているのかを検討するものである。2009年3月に改正された新しい学習指導要領に基づいて作成された日本史Bの教科書8冊を検討し、その中で女性の問題がどのように取り上げられているのかを明らかにした。本稿では特に、近現代史をその検討対象としている。男性に比べて、女性の人物は教科書で取り上げられることも少ない。また、取り上げられる女性も特定の人物に集中している。女性に関する記述は、曖昧な部分も少なくない。こうした現状に対して、女性史...
河西 秀哉
女性学評論 28 27-46 2014年3月
日本近現代における売買春について論じた。近世より継続していた売春は、マリア・ルース号事件を契機に、1872年に「芸娼妓解放令」へと結実する。これは、文明開化の一つとして実施されたもので、前近代的な身売りは建前上禁止された。しかし実際は、「自由意志」に基づく稼業として、売春は継続する。こうした仕組みは、欧米の制度を視察して構築されたもので、前近代の売春制度は欧米流の売春統制制度を基にした「公娼制度」へと再編された。つまり、売春に国家の公認が得られたとも言える。政府は私娼の取り締まりは行うもの...
河西 秀哉
論集 60(1) 75-91 2013年6月
本稿が明らかにするのは、初期のうたごえ運動の活動実態である。うたごえ運動は、1948年に関鑑子(せきあきこ)によって、中央合唱団が結成されたことにより始まった。1953年に「第1回日本のうたごえ祭典」が開催され、その後、全国に急速に広まっていく。中央合唱団は共産党系の青年組織である日本共産青年同盟の音楽部門として結成されたことからもわかるように、共産党の影響を大きく受けていた。しかしうたごえ運動は共産党の影響下にあったわけではなく、社会の動向に大きく影響を受け、歌を通して平和を追求する運動...
河西 秀哉
Notre critique : history and criticism (6) 2-17 2013年5月
Misc
河西 秀哉
Journalism (335) 4-11 2018年4月
河西 秀哉
福音と世界 72(8) 12-17 2017年8月
河西 秀哉
Notre critique : history and criticism = ノートル・クリティーク : 歴史と批評 (10) 67-86 2017年5月
河西 秀哉
歴史学研究 (954) 37-43 2017年2月
河西 秀哉
アリーナ = Arena (20) 141-144 2017年
河西 秀哉
季論21 : intellectual and creative (38) 121-131 2017年
河西 秀哉
Journalism (318) 20-27 2016年11月
河西 秀哉
東京人 31(12) 60-63 2016年9月
河西 秀哉, 原 武史
中央公論 130(9) 32-41 2016年9月
河西 秀哉
本郷 (120) 26-28 2015年11月
新刊紹介『新修彦根市史 第4巻 通史編 現代』
河西 秀哉
日本史研究 (635) 2015年7月
松尾 尊兊, 河西 秀哉, 秋元 せき
日本史研究 (632) 49-72 2015年4月
河西 秀哉
Notre critique : history and criticism = ノートル・クリティーク : 歴史と批評 (8) 74-78 2015年5月
河西 秀哉
福音と世界 68(10) 8-13 2013年10月
河西 秀哉
日本歴史 (788) 161-163 2014年1月
河西 秀哉
歴史読本 59(8) 80-85 2014年8月
河西 秀哉
歴史読本 57(7) 170-175 2012年7月
河西 秀哉
史林 94(5) 802-807 2011年9月
河西 秀哉
歴史読本 55(8) 138-143 2010年8月
河西 秀哉
京都大学大学文書館研究紀要 (8) 69-87 2010年2月
畔上 直樹, 河西 秀哉
日本史研究 (577) 9-13 2010年9月
河西 秀哉
京都大学大学文書館研究紀要 (8) 63-67 2010年2月
河西 秀哉
日本史研究 (577) 11-13 2010年9月
河西 秀哉
歴史読本 54(12) 150-155 2009年12月
河西 秀哉
弘前大学国史研究 (127) 41-44 2009年10月
河西 秀哉
新潮45 28(9) 84-92 2009年9月
河西 秀哉
日本史研究 (572) 83-85 2010年4月
河西 秀哉
歴史読本 53(9) 100-105 2008年9月
河西 秀哉
Cures newsletter = 地域経済ニューズレター (Center for Urban and Regional Studies) 79 11-12 2008年3月
[特集] 戦後史のなかのアジア・太平洋戦争
河西 秀哉
京都大学大学文書館研究紀要 (6) 99-121 2008年1月
河西 秀哉
史学雑誌 118(5) 845-848 2009年
河西 秀哉
史林 89(4) 626-634 2006年7月
河西 秀哉
日本史研究 (533) 80-82 2007年1月
河西 秀哉
日本史研究 (498) 120-122 2004年2月
書籍等出版物
思文閣出版 2018年10月 ISBN:4784219552
吉川弘文館 2018年5月 ISBN:4642083332
吉川弘文館 2018年3月 ISBN:4642038744
河西 秀哉
吉田書店 2018年3月 ISBN:4905497612
河西 秀哉
人文書院 2018年2月 ISBN:4409520687
競争的資金等の研究課題
うたごえ運動の歴史学的研究
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月 代表者: 河西 秀哉
続・皇室関係番組の歴史的変遷
放送文化基金: 放送文化基金助成
研究期間: 2016年4月 - 2017年3月 代表者: 河西 秀哉
皇室関係番組の歴史的変遷
放送文化基金: 放送文化基金助成
研究期間: 2015年4月 - 2016年3月 代表者: 河西 秀哉
文部科学省: 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
研究期間: 2014年 - 2015年 代表者: 池内 敏
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2013年 - 2015年 代表者: 河西 秀哉
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2013年 - 2015年 代表者: 庄司 俊作
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2012年 - 2014年 代表者: 森 暢平
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2008年 - 2012年 代表者: 永井 和
1.大正10,11年分の日記を収録した『倉富勇三郎日記』第2巻を年度内に刊行することはできなかったが、すでに本文、索引はできあがっており、これに解説をつけて平成24年6月には、第1巻に続いて国書刊行会より刊行される。2.大正12,13年分の日記からなる『倉富勇三郎日記』第3巻の刊行準備については、すでに翻刻が完了しており、校閲もほぼ9割がおわっている。3.大正14年分の日記については、80%が翻刻済みであり、一部校閲を開始している。大正15年についても翻刻は60%終了している。4.倉富家所...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2008年 - 2011年 代表者: 河西 秀哉
本研究は、第一次世界大戦後から1950年代後半までを対象時期として設定し、象徴天皇制の思想的基盤の解明を試みようとしたものである。第一次世界大戦後の世界的君主制の危機を踏まえ、日本でも近代天皇制の再編に関する構想が提起された。昭和戦前期にももちろん断絶した部分もあるが、構想が継続し、敗戦後へと繋がった。それは、大衆化・現代化といった問題への対応だったと考える。