1998年6月
『悲華経』から『釈迦如来五百大願経』へ
『北畠典生博士古稀記念論文集 日本仏教文化論叢』
- 巻
- 上巻
- 号
- 開始ページ
- 723-738
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 永田文昌堂
インド成立の大乗経典<I>KaruNApuNDarIka</I>の漢訳『悲華経』の日本における受容を考える上で、同経の内容の一部を別出したとされる『釈迦如来五百大願経』の存在は重要である。本稿では、漢訳『悲華経』と高山寺所蔵『五百大願経』との対応部分の比較を通して、主な相違部分を明らかにし、その相違の意味についても考察を加えた。成果の一つとして、『五百大願経』と『法華経』との関連が明らかになった点が挙げられる。