MISC

2017年5月

【胆膵腫瘍に対する術前治療と切除前後の効果判定法】 膵癌の術前治療の画像診断による効果判定

胆と膵
  • 米田 憲秀
  • ,
  • 蒲田 敏文
  • ,
  • 井上 大
  • ,
  • 小坂 一斗
  • ,
  • 吉田 耕太郎
  • ,
  • 南 哲弥
  • ,
  • 香田 渉

38
5
開始ページ
425
終了ページ
431
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医学図書出版(株)

膵癌では外科切除が唯一根治を期待できる治療法であり、切除可能性を評価することが極めて重要である。現在はMDCTによるダイナミックCTで切除可能性を評価することがゴールドスタンダードとなっている。最近は術前治療として術前化学放射線療法(NACRT)あるいは術前化学療法(NAC)が注目されてきており、今後は術前治療後の画像評価がより重要となると考えられる。治療後の画像評価としては治療効果判定と切除可能性の再評価を主にダイナミックCTで行っているのが現状であるが、術前治療としてとくに術前化学放射線療法が施行された場合では、放射線療法による膵周囲浮腫や線維化が原因でCT画像における軟部腫瘤の範囲と病理学的進展範囲に乖離が生じる可能性が報告されており、現状のCTによる治療評価には限界がある。治療後の腫瘍のviabilityを正確に評価することが今後の画像評価の課題と考えられる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0388-9408
  • 医中誌Web ID : 2017262751

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